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アーティストの考える“STAY HOME”とその先にあるもの。vol.1

新型コロナウイルス拡大防止のために、今私たちができること。それが、「STAY HOME」。今回はFREAK’S STORE ONLINEとの連動企画にてお送りします。 コロナショックにより、真っ先に失われたライブの場。アーティストにとっても、ファンと空間やパフォーマンスを直接的に共有できる“ライブ”は、きっと特別なものであるはずです。音楽フェスやライブイベントを楽しむ行為そのものを奪われてしまった私達は、これまでライブの場で満たしていた感情を、この状況下でどのように代替していけるのかを考え始めています。 フィジカルなコミュニケーションを断たれた今、失われた交流のほんの少しの穴埋めとこれからの未来を模索するべく、4つの質問をアーティストへ投げかけました。    

羊文学(塩塚モエカ)

ーアーティスト活動のスタイルに影響はありますか? ライブと練習ができなくなってしまいました。作曲もアナログな形をとっていたので、三人での活動はストップしています。   ー表現を続ける上でポジティブに捉えている側面はありますか? アウトプットに疲れていたので、インプットの時間ができたことはポジティブです。あとは宅録や家にある普段使っていない楽器や機材を活用して、日々実験をしています。音楽に向かう姿勢が豊かになり、追われることなく偶然を素直に楽しんでいます。   ーこの状況が終息したらなにをしたいor行きたい場所はありますか? 美術館に行きたいです。ライブも見たいし、映画も。あとは全国のライブハウスのためにライブをしたいです。   ー終息後に新たな活動などは考えていますか? 配信でするライブが新たなスタンダードになるのではないかと考えています。アルバムの制作がストップしているのでそれも。  
羊文学 VoとGtの塩塚モエカ、Baのゆりか、Drのフクダヒロアからなる、柔らかくも鋭い感性で心に寄り添い突き刺さる歌を繊細で重厚なサウンドにのせ、美しさを纏った音楽を奏でる3人組。2012年結成。2017年に現在の編成となり、EP3枚、フルアルバム1枚、配信シングル1曲、そして昨年12月にクリスマスシングル「1999 / 人間だった」をリリース。生産限定盤ながら全国的なヒットを記録。2/5に最新EP「ざわめき」のリリース、そのリリースより先行してのワンマンツアー(1/18大阪・梅田シャングリラ、1/31東京・恵比寿リキッドルーム)はSOLD OUTに。2020年、しなやかに旋風を巻き起こし躍進中。 Official Web Site: https://hitsujibungaku.jimdo.com/   塩塚モエカ 1996年、東京生まれ。3ピースバンド羊文学のギターボーカル。全楽曲の作詞・作曲を務める。 2017年『トンネルを抜けたら』でデビュー。現在までにアルバム1枚、EP4枚、シングル&配信シングル各1枚づつリリース。今年2月5日には新作EP『ざわめき』を発表。恵比寿リキッドルームでファイナルを迎えたワンマンツアーは全てソールドアウトに。ソロ活動では、羊文学とは異なる楽曲を、時にボーカルエフェクトも使いギター弾き語りで演奏。浮遊感のあるパフォーマンスが特徴的。そのアイコニックでフォトジェニックなキャラクターから、ファッションブランドや広告でのモデルを務めたりと活動の枠を拡げている。 Twitter: https://twitter.com/moekashiotsuka

   

DÉ DÉ MOUSE

ーアーティスト活動のスタイルに影響はありますか? イベントでの演奏やDJ等、お客さんを呼んでのパフォーマンスができなくなりました。   ー表現を続ける上でポジティブに捉えている側面はありますか? 不安な気持ちを打ち消すかのように、ずっと音楽を作っています。音楽を聴く時間、ゆっくり楽しむ時間が勿体無いくらい1日があっという間に過ぎていきます。   ーこの状況が終息したらなにをしたいor行きたい場所はありますか? みんなの前でプレイがしたい!!それと、赴くまま知らない街を歩いて、街角のカフェとかで音楽を作るという、ぼくの至福を堪能したいです。   ー終息後に新たな活動などは考えていますか? 考えています。だからこそ、今混乱した頭で色々準備をしています。  
DÉ DÉ MOUSE 遠藤大介によるソロプロジェクト。 作曲家、編曲家、プロデューサー、キーボーディスト、DJ。また、自身の曲のプログラミングやミックス/マスタリング、映像と多方面に活動し、他作品のプロデュース/楽曲提供/remixも行う。メロディカットアップの手法とキャッチーで不思議なメロディ/和音構成は、国内外問わず多くのフォロアーを生み、以降のシーンに一つの発明とも呼べる功績をもたらす。生楽器を入れたライブパフォーマンスも魅力の一つであり、さらに近年は”Nulife Groove”というインターネット上にてDJ配信プロジェクトも始動するなどバンドシーンとクラブシーンからあらゆる枠組みを超えた縦横無尽なライブパフォーマンスは人々を魅了し続ける。今年4月にはデジタルEP「Hello My Friend」をリリース。 Official Web Site: http://dedemouse.com
   

UCARY & THE VALENTINE

ーアーティスト活動のスタイルに影響はありますか? ライブができない事、ライブを観にいけない事が大きいです。   ー表現を続ける上でポジティブに捉えている側面はありますか? ここまで堂々と家に引き込もれる事は中々無いので、曲作りや新しい表現方法を日々ゆっくり考えています。私にとってお家時間はもの凄く大切だし、今後もできるだけお家時間を作ろうと思います。   ーこの状況が終息したらなにをしたいor行きたい場所はありますか? ライブをしたいです。あと、実家に帰りたいです。家族の元気な姿を見たいし、私の元気な姿を見せたいです。   ー終息後に新たな活動などは考えていますか? 今のところ新しい活動は考えていませんが、ライブが進化していると思います。今ライブの事よく考えているので。  
UCARY & THE VALENTINE 2016年、自主レーベル”ANARCHY TECHNO”を立ち上げ、フリーランスとしての活動を始める。 レーベル名にもなっている”ANARCHY TECHNO”という独自ジャンルを掲げたソロプロジェクトでの音楽制作だけでなく、くるりや銀杏boyzをはじめとする様々なアーティストのバックコーラスやゲストボーカル、CM楽曲提供なども務めている。4人編成のバンド編成でのライブと、DJセットでは1人でライブをする。また、国内外の雑誌やWebでのモデル活動、ANARCHY TECHNOのグッズデザイン、他アーティストのアートワークなど、音楽だけにとどまらず多方面で活動中。 Instagram: http://instagram.com/ucary_valentine Twitter: https://twitter.com/ucary_valentine
   

PEARL CENTER

ーアーティスト活動のスタイルに影響はありますか? ライブができない以上、今唯一明るいニュースを届けられるのは、音楽を作って聴いてもらうこと、とにかく今はそれに集中しようという意識になりました。自分はトラックメーカーという立場なので、バンドメンバーはもちろん、身近なミュージシャン仲間と何か一緒に作ろうという動きも自然と増えています。同じ場所にいなくても、そういったことが早いスピード感で動ける時代で良かったと思っています。あとは、生きてないと音楽作れないので、こういう危機が起きても健全に音楽を作り続けられる環境をどうやって守っていくかを考えるきっかけにはなりました。(TiMT)   ー表現を続ける上でポジティブに捉えている側面はありますか? 今経験していることは、全て今後の表現に注がれていくと思う。意識せざるを得ないくらい、2020以前、2020以後の世界線で物語を考えることになる気がする。そして糧にもなると信じている。作品にも、LIVEにも。(MATTON)   ーこの状況が終息したらなにをしたいor行きたい場所はありますか? ライブがしたい。あとリハーサル。またみんなで元気に集まることができたら最高だと思う。大きな音を出して「音楽をナマで感じる気持ち良さ」とかシンプルなトコロをまた皆で築き上げていきたいなと想う。あとは海にドライブとか街にショッピングにも行きたい。いろんな人に会ったり、くだらない話とかしながら美味しいものをたべたりしたい。(msd)   ー終息後に新たな活動などは考えていますか? 日常を取り戻した先のことは正直な所今はまだ考えられていません。ですが最近行った配信活動などの際に、様々な方が滅入っていたけど元気をもらった、癒された等の言葉をかけて下さり音楽や芸術が在る意味を実感し、自分が好きで信じていたものはこういう力を持っている、ということを再確認できました。なのでこの出来事がいつ終わり何をもたらすのかまだ分かりませんが、その未来でも自分の幸せである音楽を続け、延いてはそれが誰かの幸せや豊かさを作れるような活動を、変わっていくであろう様々な事をよく見て沢山考えながらしていきたいです。(inui)  
PEARL CENTER 惜まれつつも昨年解散したバンドPAELLASのヴォーカル、MATTON(マットン)、YOUR ROMANCEのヴォーカルのinui(イヌイ)、chelmicoの鈴木真海子も参加するプロジェクトPistachio Studioのクルーでもあり、Ghost like girlfriendのリミックスなども手がけるトラックメイカーでもあるTiMT(ティムト)に、元PAELLASのmsd(マサダ)を加えた4人組。 2019年に結成、同年8月に完全自主制作のEP「near dawn」をリリース。MATTONとinuiによるツイン・ヴォーカル、メンバー全員が作曲を手がける多彩な楽曲と、TiMTによるモダンなトラックメイクが各方面より高い評価を獲得。ライブでは、サポートメンバーに高橋健介(LUCKY TAPES)、越智俊介(CRCK/LCKS)らを加えた総勢7名での演奏を行い、バンドとしての初ライブとなる自主企画イベント「Sweet Spot」には、ゲストにAAAMYYYを迎え、ソールドアウト。4月8日にリリースとなった待望の公式デビューEP「Humor」には、TENDREやMELRAWも参加し(M-5「時は」)、ミックスには米津玄師、小袋成彬、Official髭男dism、宇多田ヒカルなどを手掛ける小森雅仁氏を起用(M-2「Humor」M-3「オーナメント」M-5「時は」)。 Instagram: https://www.instagram.com/pearl_center_/
   
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