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PROJECT

東京雪祭 SNOWBANK PAY IT FORWARD 2020

FREAK’S STOREは11月14日(土)、15日(日)に開催された、献血や骨髄ドナー提供者の必要を呼びかける「東京雪祭SNOWBANK PAY IT FORWARD 2020」に参加致しました。献血や骨髄ドナー提供者を必要とする患者さんの為にも一人でも多くの方に正しい知識を持ってもらい、必要性を感じた方が行動するキッカケをつくり、患者さんがスタートラインに立てる社会創りのきっかけになればと2017年より継続してSNOWBANKの啓発キャンペーンに協賛しています。
「渋谷の初雪」を楽しむ姿が
FREAK’S STOREではスタッフ着用ウェアを提供
キッズたちが楽しめるスポットも
募金と合わせ物販も充実
主催者である荒井daze善正氏
ボランティアの方々のサポートにより実現
 

SNOWBANK PAY IT FORWARD公式サイト

 
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PEOPLE

あなたを熱狂させた5曲 “Music Freak File” -w.o.d.-

音楽好きであれば、きっとその入り口となった1曲や、転機になった1曲を持っているもの。 例えば、「無人島に持っていくなら?」とか「結婚式で流したい曲は?」などといった話をしたことがある人も多いのでは? 演奏者である音楽アーティストだって最初は一人の音楽ファン。同じようにそんな話をしているはず。 第三回は、次世代のグランジスター!ワルガキスリーピースバンドw.o.d.(ダブリューオーディー)が登場。  
呂布カルマ 大学生の頃、唯一遊んでいた親友に「変なラッパーがいる」と教えてもらった。初めは、柄シャツとオールバックに吊り上がった眉、という見た目が特徴的すぎて、面白がってバカにしていた。が、この曲を聴いて震えた。シンプルな言葉なのに印象深いフレーズ。あと不穏な空気。ロックに憧れたはずが、まさかヒップホップで日本語詞の格好良さに気付くとは。その後は彼の曲やフリースタイルのラップバトルをYoutubeで調べて観まくった。この曲とラッパーを知った日、「ひたすらに蒼かったあの夏が冷えた」。
Foals 「踊れるロック」と言われる曲。そんなものを俺は心から嫌悪していた。安い四つ打ちに安いキャッチコピーを乗せるのはやめてくれ、最悪や、なんて思っていた。そんなときにfoalsのこの曲に出会った。踊れる。これか、と思った。心臓の底から静かに奮い立つような高揚感と、煽りに煽ってあざといくらいに爆音を鳴らすサビ。その下でずっと刻まれ続けるビートに、身体を揺らさずにはいられない。プリミティブな音やフレーズが、動物としての本能を掻き立てるのかも知れない。友人たちとライブに行ったときは、後ろで静かに観るつもりが気づけば最前にいた。ただただ楽しかった。
BUMP OF CHICKEN BUMP OF CHICKENは俺のヒーローで、小学6年生の頃からもうずっと好きでいる。ギターもベースもコピーしまくった。「ダイヤモンド」はシンプルでストレートなロックに乗せて信念について歌った曲で、恥ずかしいくらいに誠実で無骨。でもだからこそ、捻くれた10代の自分にまっすぐ刺さったのだと思う。毎日この曲を聴いて、自分にとって大切なものは何かと問い続けた。今でもずっと問い続けている。自分の信念を見失わないように。
Atoms For Peace 最初はRadioheadのThom YorkeとRed Hot Chili PeppersのFleaが一緒にやるというので飛びついて聴きだした。Thomは割とそのままだが、Fleaのスラップは鳴りを潜めていて驚いた。繰り返しループしながら徐々に移ろうビートに、リズムに溺れる心地よさを覚えた。大学に通い出すも居場所がなんか無かった俺は、この曲をイヤホンで爆音で流しながらひとり浮浪し、やがて大学にすら行かなくなり見知らぬ街を徘徊した。どこで聴いてもいい音楽は心を癒してくれた。w.o.d.のベース、Kenも一緒に来日ライブを観に行ったことがあるが、あのハチャメチャなFleaがほぼ動かずに弾いていた。演奏はもちろん良かった。客席にはThom Yorkeのコスプレみたいな人が沢山いたので笑った。
Nirvana Nirvanaにどハマりして俺の人生は完全に狂った。爆音でグランジを聴きあさり、近所迷惑どころじゃない音量でギターをかき鳴らすようになった(ごめんなさい)。終いにはこの曲のカバーをして「俺を犯してくれ、友よ(和訳)」なんてライブで叫ぶ始末。何がどうなってんねん。それもこれも、Kurt Cobainの叫びのせい。怒りも、悩みも、苦しみも、自己嫌悪も、諦めも、絶望も全部、彼が音に乗せて叫べば、俺にとっては特別なものになった。彼のようになりたいと思うわけではないけれど、俺の叫びや歌が誰かにとって特別なものになればいいなと思う。  

  熱狂した曲、ということで選んだせいか、文章も幾分アツくなってしまいました。お恥ずかしい。 初めは、「熱中」でなく「熱狂」なので難しいなあと思っていましたが、よくよく思い出してみると、日々いろんな音楽に熱狂させられていました。音楽を聴いている間は日常の憂鬱を忘れ、自分が最強な気分になったりしました。 挙げた5曲は、そんな数多ある音楽の中の一部です。また、w.o.d.が作る音楽の一部にもなっています。 w.o.d.の作る音楽が誰かを熱狂させて、なにかその人の考えや生き方に影響を与えられたら、あるいは癒しを与えられたら、凄いことだなと思います。  
w.o.d. あらゆるオーディションで賞を総なめにしてきたw.o.d.。2018年に、1stアルバム『Web-bing Off Duckling』を発売以降、圧倒的なライブパフォーマンスとその音楽センスがジワジワと口コミで広がり続け、各地にw.o.d.中毒者続出中。これまで開催した自主企画イベントは、各地チケットSOLD OUT。VIVALA ROCKや、サタニックカーニバル、RUSH BALL、RADIO CRAZY等の大型フェスからもオファーがあり、今一番ライブが観たいバンドとして、ジャンルを問わずあらゆるバンドマン・関係者からも注目を浴びている。 http://www.wodband.com/   8/7(金) Degital Release「楽園」 各種DLサイト&サブスクリプションサービスにて配信スタート
 
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PROJECT

ライブエンタメの近未来を映したオンラインフェス「SYNCHRONICITY2020」

FREAK’S STOREは今回、15周年を迎える都市型フェス「SYNCHRONICITY」の理念に賛同し、「SYNCHRONICITY2020 ONLINE FESTIVAL」とのコラボキャンペーンを実施しました。 緊急事態宣言が明けた現在も、観客を入れた開催には多くの対策が求められ、かつてのようなチケット・セールスを主とした興行を成立させる事は困難となっています。音楽コンサート業界では様々な試行錯誤が行われ、少しずつではありますが再開に向けた動きが始まっています。  

PHOTO harutaaaaaaa

未曾有の事態の中行われた、初の試み

4月に渋谷のライブハウス9会場で2日間に渡り開催を予定していたSYNCHRONICITYは、開催を目前にコロナショックにより中止を余儀なくされました。その後の緊急事態宣言という未曾有の事態の中、無観客オンラインフェスの開催発表と開催実現に向けたクラウドファンディングを開始し、7月4日に開催を迎えました。

PHOTO Kana Tarumi

渋谷O-EASTと新宿MARZの2会場を使用した1Day、そして無観客でのオンライン開催。加えて、無料でYouTube上で観覧が可能となり、YouTubeスーパーチャットやPayPal、公式オンラインショップによるドネーションでアーティスト出演料などの開催費用を募るという、そのどれもが初の試みとなりました。

サスティナブルな取り組みに共鳴したコラボ企画の実施

このSYNCHRONICITYは、「未来へつなぐ出会いと感動 – CREATION FOR THE FUTURE – 」をテーマに掲げ、グリーン電力で開催を行う都市型ミュージック&カルチャーフェスティバルとして開催を重ねてきました。コロナ禍によりライブハウスの廃業や営業自粛が続く中、ライブハウスの営業機会やスタッフの雇用を生み、音楽ライブを楽しむことを停止されたオーディエンスにライブを届けるという今回のオンライン開催。

これらのサスティナブルな取り組みに賛同し、SYNCHRONICITYとのコラボ企画としてFREAK’S STOREではインスタグラムアカウント(@daytona_international)にてプレゼント・キャンペーンを実施しました。

PHOTO Kana Tarumi

オンライン開催ならではの演出も魅力

渋谷、新宿とリアルであれば成立し得ない2会場を、YouTube上に用意した2つのチャンネルを行き来する事で、フェスならではのステージを選択する楽しみを実現しています。

PHOTO Kana Tarumi

フェスのオープニングを飾った「渋さ知らズオーケストラ」のステージが始まる瞬間、大きく画面に映し出されたフェスティバル・ロゴは、失われていた音楽フェスの帰還を告げる美しく感動的な本フェスのハイライトの一つでした。 キャパシティ1300人というO-EASTのフロア全体を使った彼等の大編成ライブは、無観客ライブだからこそ可能な醍醐味を与え、ライブ配信になりオーディエンスの歓声を失う代わりに、チャット上で他の観客の感想を言葉として共有する事は、新たなフェスの連帯感さえ生み出します。また、リアルでは自身の目という一つの視点からしか観られない体験を、複数のカメラの映像をスイッチングして視点を切り替えて観せた事は、オンライン開催としての強度を高めた重要な要素として挙げられるでしょう。

PHOTO Kana Tarumi

今後、フェスやライブがオンライン配信やキャパシティを削った条件付きの開催を求められていく中で、歓声を含め、熱気の共有を喪失してしまう事は大きな課題となっています。リアルのライブが持つ熱気であったり、ライブハウスの大音量やそれによる振動、そこでの出会いなどはオンラインで得難い事は明白です。その喪失をそのまま埋めようとしても、物足りなさを浮き彫りにしてしまうだけかもしれません。しかし、再現不能だからと言って、ライブ配信がリアルなライブに必ずしも劣るのでしょうか。

PHOTO Kana Tarumi

SYNCHRONICITYでの画面越しである事を前提とした演出は、オンラインだからこそ実現可能なライブやフェスの楽しみ方を示してくれました。リアルタイムでのライブ配信と、収録映像の配信を織り交ぜたラインナップもその要素の一つと言えます。収録を織り交ぜる事で、ステージ転換が不要となり、転換時間0分でステージ進行をする事さえ可能となります。転換がなければそれだけ多くのライブをタイムテーブル上に落とし込むこともでき、ステージ間移動や体力の消耗がない為、2ステージであれば全てのライブを観ることも可能です。 なかなかリアルなフェスだと見落としがちなトークセッションも、今回のオンライン開催ではじっくりと聴き入った方も多いでしょう。奇しくも、コロナ禍によって主催者の開催に向けた想いや言葉は響きを増し、音楽業界の現在や今後に注視する目も強まっています。この事は、物理的には広がってしまったはずの主催者やアーティスト、オーディエンスの距離を縮める結果にもなったかもしれません。

PHOTO harutaaaaaaa

これまで当たり前に開催・出演・参加をしていた音楽フェスやイベントが直面した危機的状況は、それぞれの立場を自分ごととして考え始める大きなきっかけになったはずです。カルチャーやシーンの革新は、そんな時に起こるのかもしれませんし、かつてを越える音楽の楽しさや喜びさえ、もたらしてくれるかもしれません。

 

Text_Kazuhiro Yagihashi

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PEOPLE

THE NOVEMBERS『At The Beginning』新たな始まりに、願いを込めて。

THE NOVEMBERSが、通算8枚目となるニューアルバム『At The Beginning』を5月にリリースを果たした。前作『ANGEL』より、約1年。今作では、メンバーが尊敬の意を捧げるyukihiro(L’Arc-en-Ciel/ACID ANDROID)がシーケンスサウンドデザイン・マニュピレーターとして全面的に制作に参加。よって彼らのサウンドはさらにアップデートされ、新たなスケール感を描き我々の元にやってきた。変化を遂げた我々の生活やマインドにどう響いていくのか。新しい未来へ向け、このアルバムが我々の背中を押してくれることは間違いない。  

 

自分たちでは絶対に辿りつけない作品を作ることができるのではないかと、そんな信頼感があった

今作をどのような内容にしていこうと思い、制作をスタートされましたか?

小林祐介 昨年、『ANGELS』というアルバムを出したんですけど、アルバムを出した後に、『ANGELS』の世界感を拡張したライヴを1111日にやったんですね。そのときに、自分たちが試したことがいろいろとあって、その要素を次の作品に持ち込みたいなというシンプルな流れがあったんです。ライヴでは、『AKIRA』の「金田のテーマ」をカバーしてみたり、自分たちの曲とマッシュアップしたりしたんですけど、そこで得たライヴでの、フィジカルなお客さんと自分たちとのコミュニケーションや、グルーヴみたいなものがすごく良かったんです。それをきちんと作品に反映させて、より身体が乗れるといったら雑な言い方になってしまうかもしれないんですけど、自分たちがこれまでに試したことのないようなプリミティヴな、肉体的なリズムみたいなものをしっかり形に残していきたいと。それを形にしようということで制作を、昨年の12月にスタートさせたんです。

リズムとは、どのようなタイプのものだったのでしょうか?

小林 自分たちがそれまでやってきたリズムパターンなどのスタイルは、パターン化していたなと思えるようになってきて、『AKIRA』の「金田のテーマ」で実践したリズムというのが、いわゆる4つ打ちだったんですけど、それを機能的にどっかんどっかん鳴るということを実体験してみて、それが思いのほか楽しかった。少なくともあのライブ体験は僕にとっては初めてのことだったし、新鮮な驚きや喜びがあったので、知的好奇心的にチェレンジしてみようと。

今回、yukihiroL’Arc-en-CielACID ANDROID)をシーケンスサウンドデザイン・マニュピレーターとして迎えましたが、実際に一緒に制作されてみていかがでしたか? 

小林 僕は元からL’Arc-en-Cielのファンなので、いつかyukihiroさんとコラボがしてみたいなという希望はあったんですが、制作当初から依頼しようと思っていたわけではないんです。今作でそれをやろうと思ったのは、制作期間が折り返し地点くらいのタイミングでした。曲がだいたい揃ってきて、でも日々サウンドのアイデアが変わっていくような状況だった中、そのまま進めば前作の『ANGELS』をより拡張した形にはなるんですけど、良くも悪くもパート2になってしまうのではという感じがしたんです。そこで、yukihiroさんが自分たちの作品に力を貸してくれる可能性があることを聞きまして。自分たちの中では願ってもいないチャンスだったし、何よりチャレンジしてみたいという願いもあったのでご依頼しました。

今作に関しては、もう1人の強力なメンバーというか。

小林 yukihiroさんは、インダストリアルロックだったり、テクノだったり、ニューウェイヴだったりにとても造詣が深いんです。それらの音楽のスタイルをきちんとアナライズして、出力して、吟味して、検証して、練り上げていくというプロセスを丁寧に、慎重に踏む方なんですけど、僕はまだまだ本歌を理解できていないことに気づきましたね。yukihiroさんは、その当時の本物を聴いて育った世代の人だし、何よりも彼の知識量だったり、彼のスタジオにある本物の機材の存在を僕は知っていたので、一緒に制作したら自分たちでは絶対に辿りつけない作品を作ることができるのではないかと思いました。そんな信頼感があったので、思いきり委ねることができました。

アルバムタイトルについては、自分の中で日々更新されていく時期が続いた

実際にこれまでの自分たちの音は、どのように変化したと思いますか?

小林 良くなりました。いつもと違う手間暇をかけて作ったことで、僕たちの心持ちや、音に向き合う姿勢が変わってくる。今僕らがやっていることは、いいことなんだという空気を大切にして作品を完成させたし、そのプロセスを信じきって行き着いたという。精神的にも正しいことをした感じがあるんですよ。一緒に作った音楽だと思えたことが、何よりもすごく嬉しいんです。幸せでしたね。いいものができて良かった。

制作過程で、思い出深いエピソードはありますか?

小林 自分が曲を作るときのプログラミングだとか、いわゆる制作全般の手の動かし方だとか、すごく雑だったとことを思い知りました(笑)。yukihiroさんに素材を渡して、yukihiroさんの家にあるシンセサイザーで音を出力して、それを録音していくという順番なんですけど、ちょっとした些細なことを本当に極限まで1ミリの狂いもなく、一音一音やっていく。yukihiroさんの音への向き合い方が、自分とはまったく姿勢が違うと。僕は手早くぱっぱと効率よく、省エネ化できれば楽だなと思っていたんですけど、yukihiroさんは音にとにかく向き合って、正しいことをすることを大事にしている。それを見て背筋が伸びたというか、神聖なものに触っているというか。なので、音に向かう姿勢を学びましたね。

アルバムタイトルですが、実は最初は『At The  Beginning』ではなく、『消失点」だったとお聞きしました。なぜ、このタイトルになったのですか?

小林 最初は『消失点』は仮のタイトルで、ツアータイトルだったんですけど、yukihiroさんに携わってもらってから、自分の中で日々更新されていく時期が続いて、作品作りが後半になった3月半ばくらいに、なんかタイトル名が違う気がすると感じ始めたんです。もともと今回1曲目に入っている「Rainbow」を1番最後に持ってきて、「このアルバムはポジティヴなものです、ここから始まります」と僕らが宣言した上で何かを感じてもらえたらいいなと思っていたんですけど、世の中の状況が変わったり、自分たちの音楽がアップデートされていった中で、「いや、もうとっくに始まっている」ということを前提に作品を練り直したいという感じになったんです。収録曲に関しては変わらないんですが、歌詞が少し変わったり、楽曲のアレンジやサウンドデザイン、それと曲順だったり。自分の中でつじつまが合う形を唯一見つけられたのがこの形で、『At The Beginning』というタイトルをつけたことで、腑に落ちた感じです。

大切なことは「私の幸福」と、「私たちの幸福」の間を行き来すること

この数カ月、世間の状況も刻々と変化していた時期だったと思います。この時期にアルバムをリリースすることに関してどう思いますか?

小林 みんなが大変な時期なので、作品に対する自信はあっても大手を振って自分たちの作品を「お店に行って買ってください」とは言えない。今までお小遣いをもらえていたような子たちが、もしかしたらもらえていないかもしれないし、お店に行くリスクや、CDを買うという行為が、彼らの時間とお金を頂戴するということにも繋がるので、そこに対して責任をいつも以上に感じます。だけど、このアルバムに少しでも価値を感じたら、立ち寄ってみようという感覚で聴いて欲しいとは思いました。

メンバーの方たちとは自粛期間中、どんな話をされましたか?

小林 ミーティングをしながら雑談をしたり、みんな大変だから耐えなくちゃいけないときだなとか、大雑把な言い方になってしまいますが、そんな話をしていました。今、このバランスで無理やり体を捻じ曲げてでもどうにかしようとすることが、関係性や信頼性など、いろいろなことの調和を乱し兼ねない。それは、多くの人たちが痛感していることだと思うんですよ。今は、自分たちだけがどうにかなればいい、というマインドを捨てることから始めないといけなくて。1人勝ちをすることは長期的に見たら、信頼や信用を落としていくだけだろうと思うんです。だからまずは社会の一員として、みんなで良くなっていくにはどうしていけばいいんだろうっていう、建前的なことを再定義したり、大切にするタイミングなのではと。大切なことは「私の幸福」と、「私たちの幸福」の間を行き来することだと思うんですよ。で、その「私”たち”」というのは、誰のことを言うのか再定義の時期だったと思うんですね。

「私たち」ですか。

小林 「私たち」というのは、理想論で言えばなるべく大きい方がいいわけなんです。例えばこの植物はそれぞれ違うけど、葉っぱというところで見ると一緒っていう。そのイコールの概念を、せっかく人間に生まれてきたんだから全体主義とは別のやり方で、「私たち」「仲間である」、といった建前みたいなことを、言葉の外側、いわゆる社会システムの外側で、もう一度みんなが暗黙のうちに見直さないといけない。道徳観を見つめ直すということですね。今の差別問題とかもまさにそうだと思うんですけど、これまでの歴史は百も承知で、憎悪が個人対個人なのかと言えば、そうではなくて、そうならざるを得なかった社会構造をきちんと受け止めて反省しなくてはならない。だから、「世の中全てやり直し、右も左もやり直し」って、村八分のチャー坊の言葉があるんですけど、本当にそうだなって。やり直し。

僕らが生きている現実は、ありのままの現実ではなくて、社会現実

新型コロナウィルス自粛期間を過ごしてみて、何か自身に変化はありましたか?

小林 家にいなくてはいけない時間が多かったので、人との関わり方を思い返したり、何よりも勉強を改めてするいい機会になったので、いろいろ本を読んだり、考えごとをすることが多くなりました。

本はどんな本を読んでいたんですか?

小林 もともと読んでいた本をより深く追っていく感じだったんですけど、例えば老子とか、荘子とかの東洋思想だったり。あとはマイケル・サンデルの「これからの『正義』の話をしよう」を読み返してみたり、現代音楽家の武満徹さんの対話集を追いかけてみたり、マルセル・デュシャンなどのシュルレアリストの対話集を改めて読み返してみたりだとか。あとは短歌とか、詩だとか。自分の作詞に活かすことができそうな知識や、社会活動をしていくに当たって前提となるような歴史観などを勉強しながら、でもこれを本当という人と、そうじゃない人がいるから、どうしようとか。知れば知るほど、簡単に言えることが少なくなっていく現実はなんなんだろうとか考えたり。

東洋思想にも興味があるのでようですね。

小林 「一は全、全は一」的な話で、「私とそれ以外」が世界にはあるとして、それらは互いに転換可能と考えて、自分と世界を行き来することができる、柔らかい人間になるということなんですけど。稲穂や牛を見て“あれは未来の私の一部”と考えたり、近所に生えてる植物を見て“過去の自分の一部”と考えたりする。マクロな視点で見たら、それが紛れもない事実でも、普段はそんなこと考えないですよね?僕らは社会現実を生きているから。別の話をすると、例えば僕が、綺麗に消毒をした自分の手に唾を吐いて、それを自分の口の中に戻すことができるかというと、なんだか嫌だなと思ってしまうんです。さっきまで自分の口の中に何の抵抗もなくあったのにも関わらず、です。なぜ手のひらの唾を汚いと思うのか。それって論理ではなく、僕の感情や気分、社会の慣例や慣習からくる設定なんですよね。だから僕らが生きている現実は、ありのままの現実ではなくて、社会現実。社会が決めた概念という現実の中で生きているから、どんな論理で説明されたとしても無理なことがある。なので「一は全」と言うと、他者を受け入れたり、自分の外にあるものをどう捉えるかという話にもなってくるんです。違う概念で生きているということは、そういうことなんで。何にせよ、再定義のタイミングです。

最後にメッセージをいただけますでしょうか。

小林 お互い、1日1日良い時間を過ごして、またいつか、いい未来で、いい顔で会いましょう。

 


 

THE NOVEMBERS『At The Beginning』

MERZ/リリース中

 

THE NOVEMBERS OFFICIAL SITE

Text_Kana Yoshioka

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PEOPLE

アーティストの考える“STAY HOME”とその先にあるもの。vol.3

新型コロナウイルス拡大防止のために、今私たちができること。それが、「STAY HOME」。FREAK’S STORE ONLINEとの連動企画でお送りする第三回目。 コロナショックにより、真っ先に失われたライブの場。アーティストにとっても、ファンと空間やパフォーマンスを直接的に共有できる“ライブ”は、きっと特別なものであるはずです。音楽フェスやライブイベントを楽しむ行為そのものを奪われてしまった私達は、これまでライブの場で満たしていた感情を、この状況下でどのように代替していけるのかを考え始めています。 フィジカルなコミュニケーションを断たれた今、失われた交流のほんの少しの穴埋めとこれからの未来を模索するべく、4つの質問をアーティストへ投げかけました。  

塩入冬湖(FINLANDS)

ーアーティスト活動のスタイルに影響はありますか? スタジオに入る、ライブ活動は勿論控えていたレコーディングができなくなってしまったりと直接的な活動ができなくなってしまいました。   ー表現を続ける上でポジティブに捉えている側面はありますか? 家で出来る音楽活動や、家から届ける事の出来る音楽をより豊かなものにしようと試行錯誤しはじめた事は一つポジティブな側面だと思います。今まで考えた事がなっかた「自宅から直接音楽を発信する」という事をどれだけ納得いく形でやれるか考えるのは生のライブとはまた違うので学びが多いなあ。と思うのでこれは一つのきっかけですね。   ーこの状況が終息したらなにをしたいor行きたい場所はありますか? 自分たちの音楽活動の再開は勿論ですが、ふらっと時間が空いた時に友達のライブを見に行って、帰り道いい気分で家に帰ったりそんな事がしたいです。あとは日本中行ってみたかったところに一人旅したいです。   ー終息後に新たな活動などは考えていますか? 今まで通りの活動に戻るつもいでいますが、音楽業界自体に変化が生じていくような気もするので気付かぬうちに新しく取り入れはじめていく事もあるのかと思います。ただ直接対面してお届けできるライブという文化をこれからも大切にしていきたいと今回改めて感じたのでライブをできる環境、ライブハウスやイベントをより密にバンドマンも含め大切にしたいと思いまいした。  
FINLANDS 2013年結成。 精力的なライブ活動に加えこれまで様々なイベントやRSR、RIJF、CDJ、VIVA LA ROCK、RUSH BALL等の大型フェス、また全国大型サーキットライブへも出演している。 2015年に『ULTRA』『JET』と2枚のミニアルバム、2016年にはフルアルバム『PAPER』をリリース。 『JET』に収録の”さよならプロペラ”は北海道日本ハムファイターズのテレビCMに起用されるなどポピュラリティも併せ持つ。2017年7月5日、3rdミニアルバム『LOVE』をリリース。同月のタワーレコード”タワレコメン”とHMV”エイチオシ”をダブルで獲得。翌年の2018年7月、フルアルバム『BI』とコンスタントに作品をリリースしオリコン上位に食い込いる。『BI』リリースツアーのワンマンライブにおいて、渋谷クラブクアトロをはじめ、追加公演含め6会場すべてソールドアウトさせた。 2019年3月6日には、初となるEP『UTOPIA』をリリース。同年、『BI』リリースツアーファイナルの渋谷クラブクアトロでのライブ映像を収めたDVDを発売。DVDリリースツアーファイナルの恵比寿LIQUID ROOMもソールドアウトさせる。現在、正式メンバーはGt.Vo:塩入冬湖のみで、ギター、ベース、ドラムにサポートメンバーを迎え活動している。 Official Web Site: http://finlands.pepper.jp/
   

サイトウタクヤ(w.o.d.)

ーアーティスト活動のスタイルに影響はありますか? ライヴが多いバンドなので、ライヴができないのはつらい。今は地道に曲を作っている。   ー表現を続ける上でポジティブに捉えている側面はありますか? こういうときこそ、音楽はみんなの側に寄り添えるものだと思う。もちろんライヴハウスとか外で聴く音楽も素晴らしいけれど、俺は特に、部屋でひとりで音楽を聴いて、いろんな感動を貰ったので。素晴らしい音楽は、何度聴いても発見があり、何度でも感動をくれるものです。   ーこの状況が終息したらなにをしたいor行きたい場所はありますか? 缶ビールを買って、外に出て、友だちと喋りながら飲みたい。   ー終息後に新たな活動などは考えていますか? みんなでスタジオに入ってレコーディングして、音源を出す。とにかくライヴをする。いろんなとこに行って、いろんな人に会って、いろいろ感じて、また曲を作ります。  
w.o.d. 次世代のグランジスター登場!ワルガキスリーピースバンドw.o.d.(ダブリューオーディー)。 あらゆるオーディションで賞を総なめにしてきたw.o.d.。2018年に、1stアルバム『Web-bing Off Duckling』を発売以降、圧倒的なライブパフォーマンスとその音楽センスがジワジワと口コミで広がり続け、各地にw.o.d.中毒者続出中。これまで開催した自主企画イベントは、各地チケットSOLD OUT。VIVALA ROCKや、サタニックカーニバル、RUSH BALL、RADIO CRAZY等の大型フェスからもオファーがあり、今一番ライブが観たいバンドとして、ジャンルを問わずあらゆるバンドマン・関係者からも注目を浴びている。 Official Web Site: http://www.wodband.com/ Official Twitter: https://twitter.com/wodofficial7 Official Instagram: https://www.instagram.com/wodofficial7/
   

fox capture plan

ーアーティスト活動のスタイルに影響はありますか? カワイ:ライブをする機会がなくなりましたが、元々デモを自宅で作ってデータを送りあって、スタジオで合わせるスタイルだったので、デモ制作にはさほど影響はありませんが、レコーディングはストップ中ですね。でも自宅で出来ることはあると思ってます。 井上:ライブ活動は一切できなくなりましたが、それ以外への影響は、普段から制作も各々自宅で進めるスタイルなので、比較的少ないと思います。 岸本:割と休めるようになった反面、ライブがなくなったりフラストレーションが溜まる部分もありますが、今はじっと我慢のときと考えています。   ー表現を続ける上でポジティブに捉えている側面はありますか? カワイ:立ち止まったからこそ見えるモノがあって、ライブができない時間が無駄にならないようにしたいと思ってます。 井上:今この状況だからこそ時間をかけて生まれるものや出来る事は増えた気がするので、瞬時に対応していこうとも思ってます。 岸本:今まで時間がなくてできなかったことをインプットできてます。あと部屋が片付きました。   ーこの状況が終息したらなにをしたいor行きたい場所はありますか? カワイ:友達と飲みに行ってパーっとはしゃぎたいです。あとハワイ行きたいです。 井上:ライブ、そして気心が知れた仲間と飲みに行きたいです(笑)。人と直接面と向かって生まれるアイディアや偶然の出会いって必ずあると思うので。 岸本:実家帰ったり温泉行ったりしたいです。   ー終息後に新たな活動などは考えていますか? カワイ:中止になってしまった企画などをリブートさせたいし、この期間に充電してきたものをスパークさせたいです。 井上:終息後にスピードが落ちないように、目下色々企み中です。 岸本:実は新曲を沢山すでに録り終えてるのですが、今から事態終息に向けて更に新曲を仕込んでいこうと思います。  
fox capture plan “現代版ジャズ・ロック”をコンセプトとした情熱的かつクールで新感覚なピアノ・トリオ・サウンドを目指し、それぞれ違う個性を持つバンドで活動する3人が集まり2011年結成。過去6枚のフル・アルバムを発表し“CDショップ大賞 ジャズ部門賞”2度受賞、 “JAZZ JAPAN AWARD 2013アルバム・オブ・ザ・イヤー・ニュー・スター部門” “JAZZ JAPAN AWARD 2015アルバム・オブ・ザ・イヤー・ニュー・ジャズ部門” を獲得。 主なライブ活動として、2016年 “FUJI ROCK FESTIVAL’16” 、2017年 “SUMMER SONIC 2017”、 “東京ジャズ”は三年連続出演。更には2018年ブルーノート東京での単独2DAYS公演を果たす。その他、オーストラリア“Brisbane Festival”出演、韓国・台湾・そして3回目でスケールアップした中国ツアーを敢行するなど海外公演も積極的に行う。楽曲制作では、ドラマTBS “カルテット” 、フジテレビ系月9 “コンフィデンスマンJP”、関西テレビ“健康で文化的な最低限度の生活”、TVアニメ“青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない”など劇伴を多数担当し、その他CMやゲームなど多方面へ楽曲を提供。 Official Web Site: https://www.foxcaptureplan.com/ Official Twitter: https://twitter.com/foxcaptureplan Official Instagram: https://www.instagram.com/foxcaptureplan/ Official Facebook: https://www.facebook.com/foxcaptureplan/

 

三船雅也(ROTH BART BARON)

ーアーティスト活動のスタイルに影響はありますか? お客さんの前に実際立って演奏するということができなくなってしまいました、ただツアーとライブがない時はずっとスタジオに作曲とかクリエイティブ作業ばっかりしてるから実はあんまり変わってないですね。今回の騒動で自分がいかに引きこもっているかを身にしみて感じています。   ー表現を続ける上でポジティブに捉えている側面はありますか? こうやって人の生き方が強制的に変わってしまう時代の変わり目って何かが起きるんですよ、だからまずは自分の健康、周りの人たちの健康が大事だけど、こうなってしまった世界をただ慌てふためいて過ごすか、この危険の荒波をどうやって乗りこなしてやろうっていうある種の野心というか冒険心みたいなものを持ち続けられるか、アーティストだったら自分のクリエイティブに集中するとか、その物事の見方の差で人によって2年後、3年後大きな違いが出ると思います。   ーこの状況が終息したらなにをしたいor行きたい場所はありますか? 今は自分の写真のプロジェクトを進めています、それをZINか本にして発表したいなと考えてます。場所はとにかく海の向こう側、アイスランドの誰もいない道を車で走り回りたいです。   ー終息後に新たな活動などは考えていますか? 今新しい作品を作っています、この事態が収束するものなのかそうでないのかって言う見通しもなかなか難しいから、例えば、毎年この季節は部屋で過ごさなくちゃいけない世界が来るかもしれないし、そういった世界になっても音楽やアートって必要だと思うんです。家にいながら楽しめる新しいライブの方法であったり、作品の出し方であったり、変わりゆく時代の中で何かを見出したいなぁっていうのはあります。だからまだ答えは出てないんだけどそのアイデアを育てながら皆と一緒に今の時代にふさわしい作品を残していきたいです。だから楽しみにしてて欲しいなと。  
ROTH BART BARON

三船雅也 (vo/g)、中原鉄也 (dr) による東京を拠点に活動している2人組フォーク・ロック・バンド。2014年に1st AL『ロットバルトバロンの氷河期』をフィラデルフィアにて制作、以降カナダ・モントリオールや英・ロンドンにてアルバムを制作。2019年11月に4th AL『けものたちの名前』を発表し、< Music Magazine >ROCK部門第3位を始め多くの音楽メディアにて賞賛を得た。

またサマソニ、フジロックなど大型フェスにも出演。活動は日本国内のみならず US・ASIA にも及ぶ一方、独創的な活動内容と圧倒的なライブパフォーマンス、フォーク・ロックをルーツとした音楽性で世代を超え多くの音楽ファンを魅了している。2018年よりロットバルトバロン・コミュニティ”PALACE”を立ち上げ共にプラネタリウムでライブを開催するなど、独自のバンドマネージメントを展開。また2度目のノミネートに加え ASIAN KUNG-FU GENERATION 後藤正文主宰”APPLE VINEGAR MUSIC AWARD 2020″ にて大賞を受賞。

Official Web Site: https://twitter.com/ROTHBARTBARON Official Instagram: https://www.instagram.com/rothbartbaron/

 

羽島みき(神宿)

ーアーティスト活動のスタイルに影響はありますか? もちろんあります。私たちはステージで舁夫さん(ファンの方)とひとつになれる場所なので大切な場所がいまないこの状況はとても辛いです。私自身もステージに立つことが大好きなので立てない状況はなんだか心が空っぽです。   ー表現を続ける上でポジティブに捉えている側面はありますか? 今まで当たり前にステージに立って、特典会でファンの方とコミュニケーションを取っていたのでライブや特典会がないのはアイドルにとって大きいものでした。でも神宿の場合、YouTube、Twitter、Instagram他のSNSを使って別の形で舁夫さんとコミュニケーションをとっています。家の中でも活動できることをみつけ、舁夫さんたちの日頃の不安なキモチをできる限り私たちの活動で元気や笑顔を届けたいと強く思っています。   ーこの状況が終息したらなにをしたいor行きたい場所はありますか? ライブがしたいです。みんなに会いたいです!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!   ー終息後に新たな活動などは考えていますか? 延期になってしまった公演を開催したり、会えない日がたくさん続いているので、今まで以上に地方のみなさんに会える活動をしていきたいです。ライブはもちろん、リリースイベントや大特典会など!またメンバーみんなで集まってYouTubeの企画等どんどん撮りたいと思ってます!  
神宿 2014年9月結成。原宿発の5人組アイドルユニット。UUUM所属。メンバーは一ノ瀬みか(赤)、 羽島めい(青)、羽島みき(黄)、塩見きら(緑)、小山ひな(ピンク)。グループ名の「神宿」は「神宮前」と「原宿」を合わせたもの。神宿(KMYD)の頭文字 K=KAWAII(可愛い!) M=MAX(全力!)Y=YELL(応援!)D=DREAM(夢!)を届けるために原宿を拠点に活動している。 Official Web Site: https://kmyd.targma.jp/ Official Twitter: https://twitter.com/kamiyado090

 
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アーティストの考える“STAY HOME”とその先にあるもの。vol.2

新型コロナウイルス拡大防止のために、今私たちができること。それが、「STAY HOME」。FREAK’S STORE ONLINEとの連動企画でお送りする第二回目。 コロナショックにより、真っ先に失われたライブの場。アーティストにとっても、ファンと空間やパフォーマンスを直接的に共有できる“ライブ”は、きっと特別なものであるはずです。音楽フェスやライブイベントを楽しむ行為そのものを奪われてしまった私達は、これまでライブの場で満たしていた感情を、この状況下でどのように代替していけるのかを考え始めています。 フィジカルなコミュニケーションを断たれた今、失われた交流のほんの少しの穴埋めとこれからの未来を模索するべく、4つの質問をアーティストへ投げかけました。  

YONA YONA WEEKENDERS

ーアーティスト活動のスタイルに影響はありますか? 昨年1st EPをリリースした勢いそのままに、大型のサーキットイベントや野外フェスなどの出演が決まっていましたが、次々にバラシになっています。外出自粛の中でどんな動きが出来るかと考え、配信シングルのリリースや、手製のラジオ番組を制作したりと試行錯誤中です。   ー表現を続ける上でポジティブに捉えている側面はありますか? SNSを通して、ライブでは表現し切れない自分たちのよりパーソナルな部分を発信出来るチャンスではないかと思っています。ラーメンが大好きで、ここ2、3年に食べたものはスマホに写真が残っているのでラーメンレビューでも書こうかな?何に繋がるかはわからないけど(笑)   ーこの状況が終息したらなにをしたいor行きたい場所はありますか? ライブハウスで思い切り歌いたい。延期や中止になってしまったイベントに、また力を貸して欲しいと言って頂けるよう精進するのみです。あとはとにかく外に出て、居酒屋に行ったり、旅行に行ったり、あぁこんな感じだったな〜とささやかな幸せを噛み締めたいですね。   ー終息後に新たな活動などは考えていますか? 今書き溜めている曲をバンバン世にドロップしていきます。YYWとしてはツアーに出たことがないので、色んな街にライブしに行きたいです。  
YONA YONA WEEKENDERS Vo. 磯野くん、Gt. キイチ、Ba. シンゴ、Dr. 小原 “Beatsoldier” 壮史の4人で結成されたメロコア・ パンク出身の4人組バンド。Vo. 磯野くんの表現力豊かな歌声と骨のあるバンドサウンド、長きにわたってアンダーグラウンドなシーンの最前線で活躍した彼らが作りだすステージは必見。 2018年9月、自主制作盤「誰もいないsea」を会場限定で発売。同月、下北沢ERAにて行われたリリースパーティーでは、深夜イベントながら 500 杯近くの酒が出るという異例の事態に…。 2019年4月、レコードストアデイ2019にて1st 7inch シングル「誰もいないsea / 明るい未来」を全国の加盟店にて発売しSOLD OUT。その後アルバム楽曲配信を解禁し、各所ストリーミングサイトでは多数プレイリストに選出、再生数は3ヶ月で13万回を突破。メディアや著名人からもピックアップされ自主制作盤ながら各所でO.A.され、”ツマミいらずのグッドミュージック”に中毒者が続出中。昨年初の全国流通盤1st EP「夜とアルバム」、今年4月にはデジタルsg「遊泳」をリリース、と快進撃を続ける。 Official Web Site: https://www.yonayonaweekenders.com/
   

The Wisely Brothers

ーアーティスト活動のスタイルに影響はありますか? 活動の基本であったライブに関してが1番大きく影響が出ています。皆さんもそうだと思いますが、会えていないので向かい合った同じ部屋で音を合わせるという、私たちにとって特に大切な練習もできない状況です。   ー表現を続ける上でポジティブに捉えている側面はありますか? 今まで積極的に取り組めていなかった動画配信に集中して活動をシフトしています。これがあればなかなか行けない地方の方にも、海外の方にも、もちろん近くに住んでいらっしゃる方にもそれぞれの場所に届けられるツールなので改めて活用でき嬉しいです。   ーこの状況が終息したらなにをしたいor行きたい場所はありますか? まず会えていない家族に会いに、それからライブの準備を整え、日頃お世話になっている方がいるところへ順に会いに行きたいです!3人で並んでラーメンを食べたりもしたいです。   ー終息後に新たな活動などは考えていますか? 新しい音源の制作を本格的にはじめたいです!  
The Wisely Brothers 都内高校の軽音楽部にて結成。 真舘晴子(Gt.Vo)、和久利泉 (Ba.Cho)、渡辺朱音(Dr.Cho)からなるオルタナティブかつナチュラルなサウンドを基調とし会話をするようにライブをするスリーピースバンド。2014年下北沢を中心に活動開始。 2018年2月キャリア初となる1st full album「YAK」発売。同年11月7inchアナログ「柔らかな」発売。 Official Web Site: https://wiselybrothers.com/ Official Twitter: https://twitter.com/WiselyBrothers Official Instagram: https://www.instagram.com/wiselybrothers/
   

ravenknee

ーアーティスト活動のスタイルに影響はありますか? 4月、5月に出演予定のフェスやライブが延期や中止、そして昨年秋頃から予定していて意気込んでいたgatoとのスプリットツアーも中止となり、ravenkneeとしても初ツアーだったのでとても悔しいです。作曲や創作活動のスタイルとしては元々データ交換やリモートでのやりとりがメインでしたので、そこまで変わりはないです。(Vo, Gt / 松本祥)   ー表現を続ける上でポジティブに捉えている側面はありますか? 表現という意味では自分はあまり変わりません。が、リモートでのやりとりが増えることにより世の中の最適化が進むことを期待しています。(Gt, Mani / 松本一輝)   ーこの状況が終息したらなにをしたいor行きたい場所はありますか? 終息の定義は分かりませんが、お客さんが不安やストレスなく楽しんでもらえるライブがやりたいです。あと、とりあえずravenkneeメンバー4人で飲みに行きたいです。(Ba / 安田照嘉)   ー終息後に新たな活動などは考えていますか? ライブやリリース等したいです。gatoとのスプリットツアーも改めて日程を模索してリベンジしたいと思っています。(Dr / 東克幸)  
ravenknee 東京を拠点に2017年12月始動。同日「daydreaming(short ver.)」をYouTubeに公開し注目を浴びる。2018年4月に自主制作盤『1st EP』を世に送り出し、8月には早々とSUMMER SONIC 2018に出演を果たす。同年11月Debut EP「PHASES」を、2019年7月に「ubugoe」、9月に「Pick you up」を配信リリース。そして10月には1st Full Album「the ERA」をリリースし、渋谷WWWにて自身初となるワンマンライブを12月に開催し成功を収める。ドラマティックに高揚するエレクトロサウンドをベースに、イギリスや北欧を中心とした世界中の音楽的ルーツを唯一無二のセンスで色濃く抽出し、 エッジーに煮詰め、 ポップミュージックに仕上げられた楽曲たちが新たな時代の最前線を担う。 Official Web Site: https://ravenknee.com/ Official Twitter: https://twitter.com/ravenknee Official Instagram: https://www.instagram.com/ravenknee/
   

生牡蠣いもこ(神使轟く、激情の如く。)

ーアーティスト活動のスタイルに影響はありますか? 神激はほぼ毎日ライブをし曲中に日々の思いをのせているのでヘイトが溜まってます笑 かなりメンバーにもファンのみんなにも影響があると思います。ただ私自身も神激も逆境を何度も味わってるので心が折れることは無いです。   ー表現を続ける上でポジティブに捉えている側面はありますか? ある意味この時期に溜めた気持ちも書き留めて伝える場が来た時のためにとっておいてます。無観客ライブをしたときに普段聞こえてくるコールが聞こえてきたり普段のファンのみんなの存在はいつも心にあるんだと実感しました。また生配信などでトークスキルを上げられる時間だと前向きに捉えています。   ーこの状況が終息したらなにをしたいor行きたい場所はありますか? ライブハウス!!は第1として温泉とプールに行きたいです。   ー終息後に新たな活動などは考えていますか? ライブ休止中に培ったトーク力を活かせるように番組に出たりしたいです。  
生牡蠣いもこ(神使轟く、激情の如く。) アイドルとは思えぬ超個性派な楽曲とラップのフロウやキレを武器に、ロックバンド顔負けのMCと煽りパフォーマンスで、アイドルファンのみならずバンドキッズや音楽好きにも絶大な支持を得ているアイドルとプログレッシブミクスチャーロックのハイブリッドグループ。結成僅か2年で、TOKYO IDOL FESTIVAL2018・2019に連続出演、日本武道館イベント、海外ワンマン、全国ツアーを大成功させた。ライブ以外にも、メンバーの内2人が週刊ヤングジャンプの表紙、他メンバーも各種グラビアに数多く出演。また、「全力!脱力タイムズ」のエンディングテーマ担当や、「有吉反省会」など人気番組出演など多方面で活躍している。 ​​2019年9月30日に開催したZepp DiverCityワンマンは2000枚がSOLDOUT。2020年に豊洲PITワンマンが決定している。 Official Web Site: https://www.shingeki-official.com/ Official Twitter: https://twitter.com/shingeki_imoko
   

石毛輝(the telephones / Yap!!!)

ーアーティスト活動のスタイルに影響はありますか? めちゃくちゃあります。ライブもたくさん延期や中止になってCDのリリースも予定通りに出来ない人が自分含めてたくさんいます。従来のやり方だと成り立たなくなると思っています。   ー表現を続ける上でポジティブに捉えている側面はありますか? 上記でも少し触れた従来のやり方でない方法が増えていると思います。それを僕はポジティブに捉えています。 例えば、ライブや何かをネット上で配信してマネタイズするやり方があります。以前からアンダーグラウンドでやってる人がいますが、もはや主流になるでしょう。良い面だけで見るならば地方と都会の境目をなくす素晴らしい事だと思っています。東京や大阪でライブはあるけど地方に住んでいて中々観に行けない。でもそのライブで配信が行われていたら観たい。今回の出来事をきっかけにそんなライブが増えていくと思います。   ーこの状況が終息したらなにをしたいor行きたい場所はありますか? なんの気兼ねもせずライブハウスやクラブに行って浴びるほどお酒飲んで、音に身を任せ狂ったように泣き踊りしたいです。あと温泉やサウナにも行きたいです。   ー終息後に新たな活動などは考えていますか? 今は一刻も早く延期になったライブやDJをやって、オーディエンスのみんなと「音楽っていいよね、ライブハウスやクラブって最高だよね」と分かち合いたいです。  
石毛輝(the telephones / Yap!!!) ディスコ・パンクバンドthe telephonesとエレクトロニックバンドYap!!!のフロントマン/コンポーザー。自他共に認めるミュージックラバーでアーティストやレーベル等の各方面からの信頼も厚い。独特なDJミックスでオーディエンスの身体と心を踊らせる。 the telephones Official Web Site: http://thetelephones.net/ Yap!!! Official Web Site: http://yap.dance/

 
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アーティストの考える“STAY HOME”とその先にあるもの。vol.1

新型コロナウイルス拡大防止のために、今私たちができること。それが、「STAY HOME」。今回はFREAK’S STORE ONLINEとの連動企画にてお送りします。 コロナショックにより、真っ先に失われたライブの場。アーティストにとっても、ファンと空間やパフォーマンスを直接的に共有できる“ライブ”は、きっと特別なものであるはずです。音楽フェスやライブイベントを楽しむ行為そのものを奪われてしまった私達は、これまでライブの場で満たしていた感情を、この状況下でどのように代替していけるのかを考え始めています。 フィジカルなコミュニケーションを断たれた今、失われた交流のほんの少しの穴埋めとこれからの未来を模索するべく、4つの質問をアーティストへ投げかけました。    

羊文学(塩塚モエカ)

ーアーティスト活動のスタイルに影響はありますか? ライブと練習ができなくなってしまいました。作曲もアナログな形をとっていたので、三人での活動はストップしています。   ー表現を続ける上でポジティブに捉えている側面はありますか? アウトプットに疲れていたので、インプットの時間ができたことはポジティブです。あとは宅録や家にある普段使っていない楽器や機材を活用して、日々実験をしています。音楽に向かう姿勢が豊かになり、追われることなく偶然を素直に楽しんでいます。   ーこの状況が終息したらなにをしたいor行きたい場所はありますか? 美術館に行きたいです。ライブも見たいし、映画も。あとは全国のライブハウスのためにライブをしたいです。   ー終息後に新たな活動などは考えていますか? 配信でするライブが新たなスタンダードになるのではないかと考えています。アルバムの制作がストップしているのでそれも。  
羊文学 VoとGtの塩塚モエカ、Baのゆりか、Drのフクダヒロアからなる、柔らかくも鋭い感性で心に寄り添い突き刺さる歌を繊細で重厚なサウンドにのせ、美しさを纏った音楽を奏でる3人組。2012年結成。2017年に現在の編成となり、EP3枚、フルアルバム1枚、配信シングル1曲、そして昨年12月にクリスマスシングル「1999 / 人間だった」をリリース。生産限定盤ながら全国的なヒットを記録。2/5に最新EP「ざわめき」のリリース、そのリリースより先行してのワンマンツアー(1/18大阪・梅田シャングリラ、1/31東京・恵比寿リキッドルーム)はSOLD OUTに。2020年、しなやかに旋風を巻き起こし躍進中。 Official Web Site: https://hitsujibungaku.jimdo.com/   塩塚モエカ 1996年、東京生まれ。3ピースバンド羊文学のギターボーカル。全楽曲の作詞・作曲を務める。 2017年『トンネルを抜けたら』でデビュー。現在までにアルバム1枚、EP4枚、シングル&配信シングル各1枚づつリリース。今年2月5日には新作EP『ざわめき』を発表。恵比寿リキッドルームでファイナルを迎えたワンマンツアーは全てソールドアウトに。ソロ活動では、羊文学とは異なる楽曲を、時にボーカルエフェクトも使いギター弾き語りで演奏。浮遊感のあるパフォーマンスが特徴的。そのアイコニックでフォトジェニックなキャラクターから、ファッションブランドや広告でのモデルを務めたりと活動の枠を拡げている。 Twitter: https://twitter.com/moekashiotsuka

   

DÉ DÉ MOUSE

ーアーティスト活動のスタイルに影響はありますか? イベントでの演奏やDJ等、お客さんを呼んでのパフォーマンスができなくなりました。   ー表現を続ける上でポジティブに捉えている側面はありますか? 不安な気持ちを打ち消すかのように、ずっと音楽を作っています。音楽を聴く時間、ゆっくり楽しむ時間が勿体無いくらい1日があっという間に過ぎていきます。   ーこの状況が終息したらなにをしたいor行きたい場所はありますか? みんなの前でプレイがしたい!!それと、赴くまま知らない街を歩いて、街角のカフェとかで音楽を作るという、ぼくの至福を堪能したいです。   ー終息後に新たな活動などは考えていますか? 考えています。だからこそ、今混乱した頭で色々準備をしています。  
DÉ DÉ MOUSE 遠藤大介によるソロプロジェクト。 作曲家、編曲家、プロデューサー、キーボーディスト、DJ。また、自身の曲のプログラミングやミックス/マスタリング、映像と多方面に活動し、他作品のプロデュース/楽曲提供/remixも行う。メロディカットアップの手法とキャッチーで不思議なメロディ/和音構成は、国内外問わず多くのフォロアーを生み、以降のシーンに一つの発明とも呼べる功績をもたらす。生楽器を入れたライブパフォーマンスも魅力の一つであり、さらに近年は”Nulife Groove”というインターネット上にてDJ配信プロジェクトも始動するなどバンドシーンとクラブシーンからあらゆる枠組みを超えた縦横無尽なライブパフォーマンスは人々を魅了し続ける。今年4月にはデジタルEP「Hello My Friend」をリリース。 Official Web Site: http://dedemouse.com
   

UCARY & THE VALENTINE

ーアーティスト活動のスタイルに影響はありますか? ライブができない事、ライブを観にいけない事が大きいです。   ー表現を続ける上でポジティブに捉えている側面はありますか? ここまで堂々と家に引き込もれる事は中々無いので、曲作りや新しい表現方法を日々ゆっくり考えています。私にとってお家時間はもの凄く大切だし、今後もできるだけお家時間を作ろうと思います。   ーこの状況が終息したらなにをしたいor行きたい場所はありますか? ライブをしたいです。あと、実家に帰りたいです。家族の元気な姿を見たいし、私の元気な姿を見せたいです。   ー終息後に新たな活動などは考えていますか? 今のところ新しい活動は考えていませんが、ライブが進化していると思います。今ライブの事よく考えているので。  
UCARY & THE VALENTINE 2016年、自主レーベル”ANARCHY TECHNO”を立ち上げ、フリーランスとしての活動を始める。 レーベル名にもなっている”ANARCHY TECHNO”という独自ジャンルを掲げたソロプロジェクトでの音楽制作だけでなく、くるりや銀杏boyzをはじめとする様々なアーティストのバックコーラスやゲストボーカル、CM楽曲提供なども務めている。4人編成のバンド編成でのライブと、DJセットでは1人でライブをする。また、国内外の雑誌やWebでのモデル活動、ANARCHY TECHNOのグッズデザイン、他アーティストのアートワークなど、音楽だけにとどまらず多方面で活動中。 Instagram: http://instagram.com/ucary_valentine Twitter: https://twitter.com/ucary_valentine
   

PEARL CENTER

ーアーティスト活動のスタイルに影響はありますか? ライブができない以上、今唯一明るいニュースを届けられるのは、音楽を作って聴いてもらうこと、とにかく今はそれに集中しようという意識になりました。自分はトラックメーカーという立場なので、バンドメンバーはもちろん、身近なミュージシャン仲間と何か一緒に作ろうという動きも自然と増えています。同じ場所にいなくても、そういったことが早いスピード感で動ける時代で良かったと思っています。あとは、生きてないと音楽作れないので、こういう危機が起きても健全に音楽を作り続けられる環境をどうやって守っていくかを考えるきっかけにはなりました。(TiMT)   ー表現を続ける上でポジティブに捉えている側面はありますか? 今経験していることは、全て今後の表現に注がれていくと思う。意識せざるを得ないくらい、2020以前、2020以後の世界線で物語を考えることになる気がする。そして糧にもなると信じている。作品にも、LIVEにも。(MATTON)   ーこの状況が終息したらなにをしたいor行きたい場所はありますか? ライブがしたい。あとリハーサル。またみんなで元気に集まることができたら最高だと思う。大きな音を出して「音楽をナマで感じる気持ち良さ」とかシンプルなトコロをまた皆で築き上げていきたいなと想う。あとは海にドライブとか街にショッピングにも行きたい。いろんな人に会ったり、くだらない話とかしながら美味しいものをたべたりしたい。(msd)   ー終息後に新たな活動などは考えていますか? 日常を取り戻した先のことは正直な所今はまだ考えられていません。ですが最近行った配信活動などの際に、様々な方が滅入っていたけど元気をもらった、癒された等の言葉をかけて下さり音楽や芸術が在る意味を実感し、自分が好きで信じていたものはこういう力を持っている、ということを再確認できました。なのでこの出来事がいつ終わり何をもたらすのかまだ分かりませんが、その未来でも自分の幸せである音楽を続け、延いてはそれが誰かの幸せや豊かさを作れるような活動を、変わっていくであろう様々な事をよく見て沢山考えながらしていきたいです。(inui)  
PEARL CENTER 惜まれつつも昨年解散したバンドPAELLASのヴォーカル、MATTON(マットン)、YOUR ROMANCEのヴォーカルのinui(イヌイ)、chelmicoの鈴木真海子も参加するプロジェクトPistachio Studioのクルーでもあり、Ghost like girlfriendのリミックスなども手がけるトラックメイカーでもあるTiMT(ティムト)に、元PAELLASのmsd(マサダ)を加えた4人組。 2019年に結成、同年8月に完全自主制作のEP「near dawn」をリリース。MATTONとinuiによるツイン・ヴォーカル、メンバー全員が作曲を手がける多彩な楽曲と、TiMTによるモダンなトラックメイクが各方面より高い評価を獲得。ライブでは、サポートメンバーに高橋健介(LUCKY TAPES)、越智俊介(CRCK/LCKS)らを加えた総勢7名での演奏を行い、バンドとしての初ライブとなる自主企画イベント「Sweet Spot」には、ゲストにAAAMYYYを迎え、ソールドアウト。4月8日にリリースとなった待望の公式デビューEP「Humor」には、TENDREやMELRAWも参加し(M-5「時は」)、ミックスには米津玄師、小袋成彬、Official髭男dism、宇多田ヒカルなどを手掛ける小森雅仁氏を起用(M-2「Humor」M-3「オーナメント」M-5「時は」)。 Instagram: https://www.instagram.com/pearl_center_/
   
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あなたを熱狂させた5曲 “Music Freak File” -JABBA DA FOOTBALL CLUB-

音楽好きであれば、きっとその入り口となった1曲や、転機になった1曲を持っているもの。 例えば、「無人島に持っていくなら?」とか「結婚式で流したい曲は?」などといった話をしたことがある人も多いのでは? 演奏者である音楽アーティストだって最初は一人の音楽ファン。同じようにそんな話をしているはず。 第二回は、縦横無尽にハッピーバイブスを振りまく4MC、JABBA DA FOOTBALL CLUB。昨年メジャーデビューも果たし、ノリにノっている彼らが夢中で聴き込んだ曲とはいったい?それぞれが全く異なる個性的なキャラ立ちをした彼ららしい、カラフルなセレクトに大納得。それではいざ、JABBA DA WORLDへ。  
The Mirrazずっと夢中。たくさん好きな曲があるけど、最近の気分的に。うまくいかない不満に対していろいろ理屈をこねるけど最後には、「ああ、なんとかなるよ、なんとかするよ~やるだけやってみるよ」で締める、根暗で理屈っぽくてオタクちゃんなのに、1周回ってポジティブでエモーショナルなミイラズが大好き。 NOLOV
RED HOT CHILI PEPPERS今までにも何度かこういった機会をもらったことがあります。その度にこの曲を僕はあげています。これからも変わらないと思います。勿論US、日本に拘らずここ数年は韓国のHIPHOPなどを聴き漁ってはいるのですが。それでも僕の音楽の根底にあるのはこれです。馬鹿なところ。凶暴さ。運動神経の良さ。そして何よりそれが混ざって生まれるセクシーさ。永遠の憧れです。僕は自分が音楽というものを使って何かを表現するとき必ず頭に浮かべるのはアンソニー・キーディスです。 ROVIN
KICK THE CAN CREWずーっと聴いてた。今後もずーっと聴いていくんだろうなって気がしている。 ここまで情景を思い浮かばせてくれるイントロ&トラックは多くないし、3人の歌が入るとそれが更に増していって凄く引き込まれる。 好きだったから真似してよく1人で歌ってたけど、あれがラップの練習になってたのかなって今更になって思う。ASHTRAY
Kenji Masubuchi個人的なギターヒーローは、hideとかアベフトシとか何人か居て、その中でkenji MasubuchiさんはSCAFUL KINGのギタリストとして好きになって、更にこのソロの曲はバンドと全然違うフレイバーの曲だったんだけど、すげー!ってなって大好きになった曲です。 BAOBAB MC
Childish Gambino「君が何を言おうと、何をしようと関係ないひとりの時は、君と一緒にいたくなる他のヤツらなんて知らない。君のそばにいるよ。3005年まで」死ぬまでに、こんな歌詞を書きたい。(英語わかんないので、”SUBLYRICS”というサイトで和訳チェックしました。テヘヘ。翻訳ありがとうございます。) NOLOV
 
Photo by 町田千秋
Photo by 町田千秋
Photo by 町田千秋
Photo by 町田千秋
Photo by 町田千秋
4人の異なる年代・環境で生まれ育ったオトコが集まりゃ、まったく違うものに熱狂しているのは不思議なコトじゃない。しかし、ソイツらが音楽グループを組んで、メジャーデビューまでしているコトは不思議だ。摩訶不思議だ。見た目・趣味・性格からして、同じ学校にいても友達になってなさそうな4人。「親同士が友達」みたいな強制イベントがないと関係性に説明がつかない。 『でも多分「何か」が共通しているからやってるんだ。その「何か」が正直に言っちゃうと、自分たちでもよくわかってない。あ!あれかな?熱狂?っつーのかな?熱狂?英語なら”FREAK”ってやつ?が僕たちを繋いでるんじゃないかって思ってきた。え?そういう媚びいらない?ワリワリf(^^;冗談はさておき。その「何か」は、作品や活動を通して探して行こうと思う。4人の全く違う人間性がぶつかり合って生まれてるものだから、何か見つかりそうだよね。これを読んだのも何かの縁だし、それを探すの手伝ってくれない?人生、けっこー楽しくなるよ。』
JABBA DA FOOTBALL CLUB チビ・デブ・ガリ・中肉中背という全く体型の異なる4人組。通称“JABBA”。楽器のできない自分たちも、大好きな音楽をしたい!と鼻息荒く活動を開始し何の因果か、2度の全国ツアーや、サマソニ・フジロックなどの大型フェスへの出演、そして奇跡的に2019年に「新世界」でソニー・ミュージックよりメジャーデビューを果たす。これまでに2枚のアルバムをリリースし、「STAY GOLD, LIFE GOES ON」や「i&i」、「きみは最高」など4人が生きている中で、実際にぶつかった試練や出会い・別れを曲にしている。ヤンキーでもインテリでも、金持ちでもない4人の言葉は、何よりもリアルである。 3/18(水)2ndシングル「国道9号線」Release!!
 
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あなたを熱狂させた5曲 “Music Freak File” -THREE1989-

音楽好きであれば、きっとその入り口となった1曲や、転機になった1曲を持っているもの。 例えば、「無人島に持っていくなら?」とか「結婚式で流したい曲は?」などといった話をしたことがある人も多いのでは? 演奏者である音楽アーティストだって最初は一人の音楽ファン。同じようにそんな話をしているはず。 初回となる今回は、ジャンルや国を超えて多方面で注目を集め続けている1989年生まれの3人組、THREE1989に選曲していただきました。音楽性の振り幅はあるものの、彼らを知る人ならば頷ける、THREE1989サウンドの解体新書的な5曲をお楽しみください。  
Nujabes feat.Shing02大学生の頃、繰り返されるジャズコードにビートを乗せたインストを始めて聴き衝撃を受けた。それからループのダンスミュージックを作るようになったキッカケの作品。 THREE1989 Shohey
CORNELIUS初めて聞いた時は衝撃的だった。トラックが凄くロジカルに作られていて、音楽が数学的に聞こえる。また、パズルのように音をはめていく遊び心にも夢中になる。まさしく“音遊び”というのに相応しい一曲。 THREE1989 Shimo
Jamiroquai中学校のころ、ジャケ買いしたのは良いものの、その頃の自分には難しく一度聞いて部屋に眠っていた。大学生に入りふと目についたJamiroquaiのCDを聴いた。ハマった。成長していくにつれて音楽というものの聴き方が変わるんだなぁと感じた作品。 THREE1989 Shohey
DJ Cam Quartetまだ自分が20代前半で新宿の古びたBarで少し背伸びして、友達とゆったり飲んでいるときにこの曲が流れてきた。イントロのシンセのメロディ、トランペットの音色に引き込まれ、JAZZやインストの曲を聴くきっかけになった一曲。 THREE1989 Datch
Snarky Puppy10分超と長い作品だが、飽きさせないアレンジに脱帽。とにかくキーボディストのCory Henryのソロが圧巻!途中のコード間から彼のルーツであるゴスペルが強く感じられる。 THREE1989 Shimo
今回はメンバー3名のミュージックルーツをご紹介させて頂きました。メンバーそれぞれルーツは違い、キーボードのShimoはロックドラマー、DJのDatchはErectro musicが好き、そしてボーカルのShoheyは日本のソウルミュージックフリークでした。 そんな好きなものがバラバラで育った3名が今となっては好きなアーティストに殆どブレがない。 この名曲と出会うことが出来なかったら今自分は何をしているのだろう。 違う名曲と出会っていたら誰とどんな音楽を作っているのだろう。 3名とも20歳くらいから洋楽に触れるようになりその中でも共通していたのが”踊れる音楽”でした。 “楽しい場所で楽しく音楽に触れたい” そういう気持ちが強い3人が集まりTHREE1989の音楽スタイルが生まれ、心に残る楽曲とは当時の思い出と共にいつまでも鳴り続ける。 「これからもTHREE1989は日本人として伝統の継承と、洋楽への敬意を表しつつJPOPに昇華して行きたい」と語る姿が印象的でした。
THREE1989 “Every Week is a Party”をテーマに掲げ、毎週1つ楽しみを持って生きていこう!と発信し続ける1989年生まれの3人組。パーティーという文化をもっと身近なものにするべく活動中。2019年にはスペインや台湾そして韓国への海外ライブ、10週間連続の新曲リリースを行った。 2020年には多くの海外アーティストとのコラボ作品制作を始め、海外ツアーを予定している。THREE1989のナイスパーティーを乞うご期待。 https://www.three1989.tokyo/
 
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FUJI ROCK FESTIVAL 2019 with KiU

7月26日(金)〜7月28日(日)の期間で開催されたFUJI ROCK FESTIVAL’19

会場となる新潟県・苗場スキー場は例年以上に気候の変動が激しく、レインポンチョやシェル等のウェアを自分なりに着こなす姿が多く見受けられました。会場内でのイベントスペースも運営していた、KiUのアイテムを身につけた来場者も特に多く、自然を敬うことを信条とするFUJI ROCKらしく目まぐるしく変わる自然との共存を体現していました。

1.フジロック歴は何年ですか? / 15〜16年
2.KiU歴は何年ですか? / 2年
3.初めて買ったKiUのアイテムは? / レインポンチョ、ボディバッグ
4.フジロックはどうですか? / KiUさんのおかげで快適です!
1.フジロック歴は何年ですか? / 14年
2.KiU歴は何年ですか? / 5年
3.初めて買ったKiUのアイテムは? / レインポンチョ
4.フジロックはどうですか? / 雨でも楽しい!
1.フジロック歴は何年ですか? / 女性:フジロック1回目から行っている 男性:10年
2.KiU歴は何年ですか? / 初KiU
3.初めて買ったKiUのアイテムは? / 着ているレインポンチョ
4.フジロックはどうですか? / 改めて最高!
1.フジロック歴は何年ですか? / 3年
2.KiU歴は何年ですか? / 初KiU
3.初めて買ったKiUのアイテムは? / ボディバッグ
4.フジロックはどうですか? / たのしい!

KiU×FREAK’S STORE

「COW FREAKS」をテーマとした、今季のFREAK’S STOREによる別注商品の柄は、アウトドアシーンに映えるキャッチーな牛柄のデザインがポイントとなっている。レインポンチョ、ボディバッグ、サコッシュ、ハットがつくられ、大好評を博した。

また、今後も様々なブランドとのコラボレーションを予定しているKiUとは、来季もフリークス ストアとの別注商品などの取り組みを予定しています。お互いの強みを活かした”フリーク”な商品にもぜひ注目を。

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freak